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2011年4月 2日 (土)

東北の方々へ

数日前の朝日新聞に瀬戸内寂聴さんの投稿が載っており、結びに「東北人の皆さん、もっとわがままになってください。」とありました。
そう、東北の方々は良い人過ぎます。
小生は東北が大好きで、仕事で出張することも多かったので第二の故郷のように感じていますが、秩序正しく、真面目で、朴訥な東北の方々は平時ではとても共感を覚えますが、このような惨事が起きてしまっても我慢している皆さんを見ているととても悲しい。

小生は神戸出身で、今でも実家がありますので、大震災のときも3日か4日後に神戸入りしましたが、そのときの光景はといえば、例の高速道路に引っ掛かった車や壊滅した街の風景の中で山のように捨ててあったパンです。
道路には救援物資を積んだ車が偽の「許可証」を付け渋滞しており、救援の人々のために弁当がただで配給されていました。
約半月後亡くなった勤務先の方の葬式のため三宮に行ったときも、「救済セール」と掲げたたこ焼きやホットドックの屋台に人が並んでおり、壊滅した街に復興の力強さを感じるとともに関西人の倫理観に少々疑問を感じたものです。
被災した知人の話では直後に暴動的な事件はあった模様で、ひっくり返った自販機の小銭を盗んだり、コンビニから商品を強奪したりするのを目撃したらしいのですが、報道では助長しないよう一切を伏せていた模様です。
噂によると地震後真っ先に神戸入りしたのは窃盗団らしく、救援物資も先述のテキヤをはじめ売りに行く業者が多かったとのこと。
そう、だから阪神大震災後はあまり物は不足しなかった。
なぜならば被災地でも物の売り買いがあり、欲望が渦巻いていたからです。

今回の震災後、物が不足しているのはおそらく「物が無くなる恐怖感によるヒステリー」でしょう。
生産工場が罹災したからというのは一部商品であって、トイレットペーパーなどは殆ど富士市で造っていますから足らなくなるはずはありません。
ネットでストーブが倍の値段で売られているなんてのはヒステリーの典型です。
おそらく阪神のときは正規の商品が被災地に流通していたと思われます。
今回も仕事関係でカセットコンロの大手業者が有償で現地の在庫商品を提供したという話があり、よもやと思い調べたら大阪発祥の会社でした。
今回の震災後、TVや新聞の報道を見聞きするに、やたらに倫理や秩序を強調しており、まるで物を売り買いしてはいけないような印象があります。
このままでは復興に凄く時間が掛かるような気がします。
神戸の復興が早かったのは被災者が行政等に文句を言いまくったからと想像します。
事実、天皇が神戸入りしたときの被災民のインタビューに「何しに来たんや」というのがあったくらいです。
比較して東北人は真面目で大人しい。
「がんばれ」では重圧に押しつぶされてしまうでしょうから、小生も「わがままになれ」と云いたい。
そして関西人よ、物を売りに行ってください。
東京人よ、物の買占めは今すぐやめてください。